鍵を失くしたらしておきたい鍵交換

自分が鍵を初めて持つようになったのは、社会人になってからです。
普通はかぎっ子という言葉があるくらい、子供の頃からカギは持ち歩いているものですよね。
自分の場合、田舎に住んでいたこと、家族が多かったこと、通学以外ほとんど家を出る用事がなかったなどがあり、カギを持つという習慣がありませんでした。
家族が多いと誰かがいつも家にいる状態です。
家に帰れば祖父や母がいつも居間に座っていて出迎えてくれていました。
涼しいからと窓からドアまで家中開けっ放しになることもあります。
田舎に住んでいたことも関係あるかも知れません。
田舎では顔をしらない人なんていませんから、不信感をもたないんですね。
それにドアや窓を開けっぱなしにしていると反ってどろぼうも近づかないみたいです。
近所では泥棒が入ったと知らせを受けましたが、我が家は無事でした。
そんな自分が社会人として家を引っ越した時、初めて自前のキーを手にしました。
嬉しくてすぐにお気に入りのキーホルダーを付けたのを覚えています。
自分だけのカギなんて特別な物のような気がしてなりませんでした。
自前のものを持ったのは良いですが、使っていたのは最初の4.5回くらいでしょうか。
扉を開けるのにいちいちキーを取り出しまたキーをかける、このくり返しが面倒に感じるようになってきたんです。
最後にはとうとう鍵は引き出しの奥に封印されました。
かぎをかけるのに慣れていないせいか、ドアの前でガチャガチャ音を立てる自分も嫌でした。
単なる不器用なだけかもしれませんが。
今では自分の持ち歩いているキーといえば、車のキーぐらいです。
そのカギもしょっちゅうどこかへ落としたり忘れたりしています。
自分は鍵と付き合い方が下手なようです。
もう少し上手く付き合えるように考え直そうと思っています。